
月乃カエル TSUKINO KAERU
経歴
1963年生まれ
会社員時代の46歳から絵を描き始め、56歳で前職を退職し、アート作家として独立
月乃カエルの作品は、オリジナルのデジタルイラストをシャドーボックスのように積み重ね、
透明樹脂のレジンでコーティングして、ネイルアートのように仕上げたアートです。
デジタル感とハンドメイドによる階層化のアナログ感、未来的でありながらノスタルジック、
工作のようで絵画的、他にはないアート作品を是非ご覧ください。
<個展・二人展>
・2026.09 「Toy Box Memories」TERRADA ART COMPLEXⅡ contemporay tokyo / 天王洲
・2025.04 「rising arts」HOTEL THE KNOT TOKYO Shinjuku / 新宿
<アートフェア等>
・2025.10 アートジャカルタ/ インドネシア・ジャカルタ
・2025.09 ARTFAIR ASIA FUKUOKA/ 福岡
今回のグループ展では、どのようなテーマやコンセプトで展示を構成されましたか?
誰にも好きな色があります。でも時として年齢やジェンダーや様々な要因により、それを素直に認めづらい事もあります。
月乃カエルの作品は、作家を知らない方からは若い女性が作ったものと思われます。
実際には、その真逆で還暦過ぎのおじさんが作っています。
人が疲弊するのは労働時間の長さではなく、自らの感情を押し殺した時間の長さによると言います。誰もが自分が好きなものを、もっと認め合えることができれば、いまより少し生きやすくなるのかもしれません。
今回の展示では、様々な色やマテリアルを使った作品が、みなさんをお迎えいたします。
ご覧いただく方が、ご自身の記憶や感情と静かに向き合うキッカケになればと願っています。

今回、新しく試みた技法や表現手法について教えてください
背景に金属箔を使うことで、余白上のレジンの美しさを、よくご覧いただけるかと思います。
また、画材を選ぶ感覚で市販のデコパーツを作品上に配置しています。みなさんが常に手に取りたいモノ、日常の「好き」と作品の接続を試みました。


作品に共通するテーマや思想はありますか?
自分の作品がポップカルチャーの系譜にあるのだとした場合、「ポップカルチャーの本質とは生きることの肯定」という定義が全てなのだろうと思います。
人種、国家、思想信条を越えて、我々が生きることを肯定するためのチカラ。
融和と分断、理解と対立、寛容と不寛容が折り重なり、様々な問題を抱えながらも「それでも世界は美しい」と思えるチカラがアートにはあるのだと信じています。

これまでの人生や創作活動の中で、特に影響を受けた人物や作品はありますか?その理由も教えてください。
昭和という時代に少年として過ごしてきましたので、手塚治虫や藤子不二雄、永井豪といった漫画家の作品が常に頭の片隅にあります。
その中でも赤塚不二夫の描いた『天才バカボン』における、バカボンのパパの決め台詞「これでいいのだ」は、「ポップカルチャーの本質とは生きることの肯定」を一言で表現した究極のポジティブワードと捉えています。また、藤子不二雄Aの描いた『魔太郎がくる!!』の中で、魔太郎が好きな画家がルネ・マグリッドという設定があり、そこからシュールリアリズムの絵画に興味が出てきたというのも、今考えると大きな影響であったのかも知れません。

今後の制作において挑戦したいことや意識していきたいことを教えてください。
三年前に心臓の手術を受けました。
人工心肺に繋いでの手術になると伝えられた時には、手術後に今まで通りに作家活動が続けられるかどうかと不安でしたが、五時間半に及ぶ手術を終えて目が覚めた時には、アートの神様に「この仕事を続けていいよ」と言われた気がしました。自分の命は、いただいている命だという感覚も芽生えました。
還暦過ぎにボーナスのように貰った命であるならば、尽きるまで作家でありたい。
それ以来、一日でも長く制作を続け、一人でも多くの方々に作品を届けたいと思っています。
1月29日(木)から開催する3人展「Layers」に出展します!
「Layers」
2026年1月29日(木) ~ 2月17日(火)
営業時間:11:00-19:00 休廊:日月祝
※初日の1月29日(木)は17:00オープンとなります。
※オープニングレセプション:1月29日(木)18:00-20:00
入場無料・予約不要
会場:tagboat 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F
ARTIST
月乃カエル、都築まゆ美、HARUNA SHIKATA